ポメラニアン

  • 英語表記 Pomeranian
  • 原産国 ドイツ
  • サイズ 小型犬
  • グループ 5G 原始的な犬・スピッツ
  • 体高 20cm前後
  • 体重 2kg~3kg

毛質はダブルコートで、上毛は長く荒いのですがが下毛は柔らかく綿状になっているため、下毛が上毛を押し上げて、フワフワもこもこの雰囲気をつくりあげています。前胸のたてがみのようなフリルのある被毛と背の上の長い尾が特徴的。利口で機敏、陽気で友好的ですが、好奇心が強く、興奮しやすい気質があります。飼い主とその家族以外には気を許さないところがあって、攻撃的になることがあるので、十分なしつけが必要です。

ポメラニアンの歴史

ポメラニアンはスピッツ族の仲間で、古くからソリ犬や猟犬として使われてきたサモエドという犬種を祖先犬として、現在のドイツ、ポーランド地方で小型化されたといわれています。サモエドを改良したのがスピッツ、スピッツを改造したのがポメラニアンと考えられています。

サモエド

スピッツ

ポメラニアン

ポメラニアンは「ドイツ産の小型スピッツ」。スピッツとは中世ドイツ語で「尖った鼻先」(16世紀のエベルヘルト・ツー・ザインの宮廷で犬の鼻やマズルを意味する用語)を指します。ふわふわの小さくて可愛い愛玩犬としてつくられたポメラニアンということで、JKCのグループ分けでも元々はトイグループに所属していました。しかし検討の結果、現在はスピッツグループに移されています。黒ポメは本当に小さなスピッツといった容姿をしています。

14kgの労働犬から2kgの小さな愛玩犬に改良されるには長い年月がかかっています。ポメラニアンはビクトリア女王が愛したことでも有名で、1981年の第1回のクラフトドッグショーで女王が数頭のポメラニアンを出陳し、入賞したことから流行の犬種となりました。

ポメラニアンは首から胸にかけての厚ぼったいエリのような毛、クルッと巻いた尻尾などが魅力的な特徴です。飼い主に対する忠誠心は強く、活発で遊び好きで好奇心旺盛な性格をしています。自分に自信のあるコが多いので、ずっと大きな犬や飼い主以外の人にも自信満々で向かっていく傾向があります。

お手入れについて

厚くふわふわの豊富なコートを維持してくためにはブラッシングがかかせません。毛量が豊富なのでブラッシングスプレーを使いながら梳いてあげると良いです。もつれや、からみ、静電気を防止出来るので櫛通りがよくなり、もつれも取りやすくなります。ダブルコートでとても柔らかい毛で毛玉も出来易いので、日常のお手入れは大変な犬種になります。

基本的にはスリッカーブラシ(またはピンブラシ)で梳いた後にコームを使用して、もつれが残ってないかという最終確認が必要になり、この両方を行なわないと、もつれや抜け毛を持ち越してしまって、余計にその後が大変になります。毛先だけ梳けていても根元が絡まっていることが多いので、コームで確認する時はしっかり根元から櫛をいれてください。毛玉が出来やすいワキの部分や耳の裏、お尻の周りなどは意識してブラッシングしてあげましょう。

必要なお手入れグッズ

  • スリッカー
  • ピンブラシ
  • コーム

夏の換毛期は毛が沢山抜けます。

下毛が豊富で夏の換毛期は非常に多くの毛が抜けるので、毎日のブラッシングがかかせません。放っておくと毛玉だらけになって、部屋の中も毛だらけになるので、飛び散る前にブラッシングで抜け毛を取り除いてあげることが大切です。柴犬、シェルティー、ポメラニアン。と、この3犬種は換毛期は毛が沢山抜けるので、お手入れの時間をとる必要があります。

ファーミネーター、フーリー、コートキングについて

抜け毛を処理するグッズとしてこの3つが有名ですが、ポメラニアンに使うには難易度が高い商品だと思います。刃の構造的ににムダ毛をからめとる&削ぎ切りしますので、アンダーコートだけではなく、トップコートもレザーカットしたようにとれます。毛が切れるという事は梳けば梳くほど取れていくので、やりすぎると“薄毛”になってしまいますのでご注意下さい。

トリマーはどうやっているかというとスリッカーとコームで頑張っています!お手入れは多少手間はかかりますが、サイズは小さいのでそれほど長い時間が必要というほどのことにはならないはずです。

マニアックな抜け毛対策グッズではピロコームというのもがありますが、これはスリッカーに近いものなので毛を痛めることなく使えておすすめです。ポメラニアンなら長毛用になります。

カットスタイル

ポメラニアンは毛が伸び続ける犬種ではないので、カットの必要のないグルーミング犬種に分類されます。足周り、お尻周り、耳先といった部分的なカットだけでポメラニアンらしいスタイルを保つことができます。ペットサロンでは部分カットはシャンプーコースに含まれています。

また、ポメラニアンはグルーミング犬種ですが、カットスタイルも楽しむことが出来ます。中でも人気のスタイルは柴犬カットやもう少し長めのタヌキカット。とても可愛いですよね。前胸の飾毛を残したライオンカットもよく見かけます。

↑いろいろなカットがまとめられているスライドショーです。

↑体を長めに揃えて桃尻にしたタヌキ風カットですね。全身ハサミ仕上げのモコモコで可愛いスタイルです。

↑こちらは一般的なポメラニアンスタイルのカットですね。部分的にカットしてフワフワの形をつくります。

バリカン仕上げの前に確認しておくこと

短いスタイルの場合は、バリカンを使って短く刈りあげることもありますが、はじめてサマーカットでバリカンで刈るという方は注意が必要です。

ポメラニアンはオーバーコートとアンダーコートのダフルコートを持っている犬種です。オーバーは少し太めに伸びた長い被毛で、アンダーは細くてポワポワした白っぽい被毛になっていてこれが上の毛を持ち上げてふわふわの見た目になっています。上毛は、水を弾いたり、紫外線などから皮膚を守る役割をしています。下毛は保温機能に優れていて、体温調節の役割をしているのです。

これを夏場にバリカンでサマーカットすると、皮膚を守る毛が減り外部の刺激をモロに受けてしまうことになり、その影響でホルモンバランスが崩れるとも言われています。

その結果、毛質が変わり次の毛もなかなか生えてこないというトラブルが多いです。戻るにしてもアンダーコートは季節(夏、冬)の生え変わりで徐々に戻り、オーバーコートはゆっくり伸びるのでフルコートに戻すには2~3年が必要です。毛が生えてこなくなる可能性はその子その子の体質にもよりますが、特に年をとった子は若い子よりも生えにくくなることが多いです。

バリカンで短くしたいと考えている方は、「もとのフワフワには戻らないかもしれない」という点だけ理解しておきましょう。

当店の場合はポメラニアンの柴犬カットなどは鋏で仕上げています。もちろんお客様からとにかく短くしたいというご依頼があれば、これらの事を説明した上でバリカンを使うこともあります。

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