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手作りご飯のNG「塩分を制限して毎日無塩ご飯」

犬に塩分は不要だと強く思っている方もいるかもしれませんがドッグフードにも塩分はちゃんと含まれているはずです。

『塩分はダメ!!』と言われてきたのはドッグフードで必要な塩分を接種しているのに、それ以上に与えてしまうと過剰になるため、犬には塩分を与えない方が良いというイメージがついたのではないかと思います。

過剰接種を続けてしまうと塩分に含まれる「ナトリウム」が害になり、人間と同じで犬も高血圧になる可能性もあるとされていたためです、、が 現在は塩分過剰摂取による高血圧は認められないという発表も多く出てきています(ロイヤルカナンのナトリウム(Na)の項目にも詳しく書かれています)。

なぜ人間のように高血圧にならないのかというと、犬や猫は人間と比較するとナトリウムを容易に尿中に排泄することができるためと考えられています。 塩分は腎臓疾患や心臓疾患を進行させてしまう事は分かっていますが、健康なワンちゃんなら塩分に対して過剰になる必要はありません。

むしろ、手作りご飯の場合は塩分不足に注意した方がよいです。

手作りだと無塩ご飯も作れてしまう

最近はワンちゃんのために手作り食を与えている方も増えていますが、なんとなくのイメージで「犬には塩分を与えない方が良い」と考えて、野菜ばかりが多い偏った手作りご飯を与えてしまっている人もいるかもしれません。

しかし、犬に塩分は必要が無いというわけではなく「人間よりも塩分が少なくても大丈夫」というだけで犬も人間同様、塩分は必要不可欠なものなんです。 塩分を排除した食事ばかりをしていて、塩分不足になると『無気力、食欲不振、低血圧』の症状が出る可能性があります。

間違った手作りご飯でよくあるパターンがこの「塩分不足」です。 ドッグフードを与えている時は塩分の必要性なんてあまり気にしないと思いますが、手作りご飯をはじめると「犬も塩分って必要だったんだ?」という事に気づきます。

犬に必要な塩分量は?

次に気になるのが犬の塩分の適切量ですが、 実は必要な塩分量の確かなデータや研究発表はありません!ドッグフードメーカーも各社で考えが違うため配合量も異なりますが、塩分が必要だという事は共通しています。

手作りご飯の本で有名な本村先生も、手作りご飯には塩(カリウム豊富な天然塩)が絶対に必要とおっしゃっています。須崎先生も十分に水分をとっていれば減塩不要と著書で書かれています。また別の先生ですが、以下のページでペットの塩分の必要性について書かれており、非常に参考になります。

塩分不足の時のワンちゃんの行動としては「人の手をよく舐める」「足裏をよく舐める」「排尿後陰部(尿)をよく舐める」という形で塩分を欲しがる様子を見せる事があるので、手作りご飯で野菜ばかりで塩分を考えていなかったという人は少し注意して観察してみてください。

塩分を追加する場合は、天然塩を使うか「海藻類、魚、味噌を少量」ご飯に混ぜても塩分補給になります。

ドッグフードには十分すぎるくらいの塩分が入っているので 塩分不足になることはまずありません。

犬は塩分の排出経路が事実上尿しかありませんが、ご飯の時に十分に水を与えてあげれば余分な塩分は排出されるので大丈夫です!腎臓に異常がなければ塩分過剰をそこまで気にする必要はないと思います。

夏のフィラリアの時期になると血液検査をするワンちゃんも多いと思いますが、手作りご飯で思い当たるところがあるなという方は、血液検査で塩分(ナトリウム)の数値を確認してみてくださいね。

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